• 常任技術顧問:谷田 幸次(第1回)
  • 常任技術顧問:谷田 幸次(第2回)
  • 常任技術顧問:谷田 幸次(第3回)
  • 開発部設計グループ:山田泰之
  • 開発部設計グループ:黒川竜太
  • 開発部設計グループ:高畑克大

開発部設計グループ:黒川竜太

担当したRA-4300FG+の特長, ポイントは何ですか ?

従来モデルとしてRA-4500やRA-4300がありましたが、「原子蛍光方式の測定装置が欲しい」という海外からの要望に対応するために開発したのがRA-4300FG+です。

測定環境の影響を受けない装置にするために、活性炭フィルターを付けて密閉構造にしました。

従来モデルと外装関係は共通にしていますが、フレームで強化してパッキンを装着し、出来るだけ外気を遮断するようにしています。

対応している公定法の関係で、日本国内よりも海外でニーズがある装置になっています。

担当したRA-4300FG+で最も気に入っている箇所はどこですか ?

メインテナンス性を向上させるために、フロントパネル部分に交換する可能性が高い部品を集めました。そのレイアウトには四苦八苦したので、それが収まっているフロント部分は気に入っています。

従来モデルと外観を共通にするために、ゼロからの設計ではありませんでした。
ゼロからではないので、そこの所に様々な制約があって、かなり難しかったのですが、実用性を重視した良い装置になったと思っています。

開発部設計グループ:黒川竜太

担当したRA-4300FG+を製品化するにあたって苦労したのはどういう箇所ですか ?

私はRA-4300FG+の機械設計とまとめ役を担当したのですが、この装置は苦労の産物と言えるようなモデルでした。

アメリカの環境基準でUSEPA1631という公定法があるのですが、これは低濃度な上に測定環境の影響をすごく受けてしまい、かなり厳しい水銀測定です。

本来はクリーンルーム内で作業をするような測定なのですが、それをクリーンルームが無くても、ある程度のレベルの環境であれば測定作業が出来る装置にする必要がありました。

そのためには “外気を遮断する” ということをするのですが、この部分には大変苦労しました。

水銀測定装置はどういう工程で製品化されるのですか ?

装置によって開発の条件が様々なので、工程にも違いがありますが、基本的な工程としては次の様なものです。

  1. 営業部やお客様からの要望に沿って開発チームで仕様を決める
  2. 営業部, サービス部で仕様の検討
  3. デザイン
  4. デザインレビュー
  5. 試作品の製作
  6. 試作品の検証
  7. デザインレビュー
  8. リリース

製品が発売された後も、初期のうちは設計を担当した者が、必ずお客様の所に納品/設置をしに行きます。

お客様から使用感などを伺って、その内容をサービス部に伝えたりしているので、設計者が直接お客様の意見を聞くことが出来て、それが製品改良の時にはとても参考になります。

設計者がお客様と直接会って、製品に対する意見, 評価を伺うことは大切なことだと思っています。

水銀測定装置の開発で印象深いエピソードがあれば教えてください。

私が初めて開発, 設計で関わった装置、ということで思い出に残っているのはMA-3000です。

このMA-3000には開発時に『性能向上, 従来モデルからの大幅なコストダウン, 製品安定性』という難しい課題があったのですが、それらをクリアした甲斐があって今では弊社の主力製品になっています。

新しい装置の開発プロジェクトがスタートする時は毎回ワクワクします。

頭の中で構想しているものが少しずつ形になっていくのは面白く、それがやがて製品になり、それを使って頂いたお客様が「使いやすい」と評価してくれると、とても嬉しいです。

開発部設計グループ:黒川竜太

仕事をする上で常に心掛けていることは何ですか ?

お客様の使い勝手が良い製品作りをしています。

どう配置したら使い易いのか、どういう形にしたら組み立て易いのか、どうすれば処理し易いのか、等々のことを考えています。

お客様にネジを2本外して貰うよりも、1本の方が短時間で済みますし、何かの拍子にそのネジを落として見失ってしまう可能性も、2本よりは1本の方が少なくて済みますから。

私は『使い勝手』と『コスト』を心掛けています。

仕事では設計のCADソフトを操作することもありますが、水銀測定装置に使用するための “耐熱性で水銀との親和性が低い素材” の部品を探したり、国内外のWebサイトで新素材の情報収集をすることもあります。

そういった購入部品以外では、配管, ガラス, ジョイント, ゴム部品など80%は当社独自の部品で構成されています。

独自部品は修理やメインテナンスのためにストックしておかないといけないので、別モデルであってもなるべく既存部品を流用して部品の互換性を保つように心掛けています。これは製品のコストを抑えることにも繋がっています。

あなたのリフレッシュ方法は何ですか ?

息抜きというよりも、日常生活でストレスになってることの方が多かったりするので困ったものです。(笑)

子供が入っている野球チームの世話係を担当しているのですが、天気を気にしたり、各方面に連絡を入れたり、色んな人の意見を聞いたり、野球大会の予定を考えたり、とにかくすることが多くて、仕事で設計作業をしている方が楽かもしれないと思ってしまう程です。

ストレスでもあるのですが、子供の成長を見守るという意味では、これも気分転換のひとつになっているのだと思います。


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